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平野寿将はじめてのエッセイ
平野寿将

来たる8月で麻布独歩も開店一周年。
この節目を彩るのにふさわしい、極めつけの宴席の開催が
決定いたしました。
題して「味の二人会/新たな価値観の創造」。
この宴では、主である平野寿将とフランス料理界の若き鬼
才・山地陽介氏が、皆様の目の前で味の真剣勝負に臨みま
す。二人のアーティストが、ぶつかり合う先に生まれる料
理の数々。
それは来店の皆様に今夏最高のサプライズと感激をもたら
すことでしょう。

麻布独歩(外観) 麻布独歩(店内)



互いに認める食アーティストが、満を持して力をぶつけ合う、夢の競演が実現

さて、麻布独歩の開店一周年を飾る、今回の試み。まずは、その一翼を担う山地陽介氏についてお話しましょう。
彼は目の肥えた料理関係者がこぞって将来を嘱望する若手の旗頭。
超一流店での修業を重ね、現在は世界屈指の人気レストラン・アンバサドールで、その腕を振っています。
本場フランス料理界の頂点を目指し、現地の猛者の中で単身奮闘を続ける姿勢は、若手ながら天晴れというほかありません。
そんな彼が自分の料理観を広げるため、日本料理を学びに平野寿将のもとを訪れたのは2年前でした。彼と過ごす時間は私達にとっても、常に刺激の連続。
そうしてお互いを認め合うようになった二人が、満を持して力をぶつけ合おうというのが、今回のイベントなのです。




平野寿将はじめてのエッセイ

気になる料理についてですが、彼のメニュープランは以下の通り。

一の皿

フォアグラをきめ細かいムース状に仕立てて、さらに中へ分厚いフォアグラを仕込んだ、贅沢な蒸し物

二の皿

野菜たっぷりのそばに、南米の主食「パスティーヤ」を衣にした海老天が載る、山地流天ぷらそば

三の皿

ウロコをサクサクに焼き上げた甘鯛に、ふんわり滑らかな卵白のスフレを取り合わせた、独創的魚料理

四の皿

味噌と葱を詰めた小鳩を茜色にロースとし、鳩のソースを加えた朴葉味噌を添える、艶やかな肉料理

五の皿

揚げたチーズケーキなど、驚きの工夫に満ちたデザートの数々。




いずれも基本に忠実でありながら、最先端の発想が盛り込まれ、食べる者に大きなサプライズを与える、彼のスタイルを見事に表した品々です。
これらの料理に対して平野は、日本料理の根幹「だし」を前面に押し出した品々で相対することにしました。
節から昆布、精進だしまで縦横に駆使し、調和と対比を演出するつもりですが、その料理が何たるかは当日のお楽しみとさせてください。
状況を見ながら、即興で内容を変える可能性も十分あります。無論、合わせるドリンクもアルコール、ノンアルコールともに最高の舞台に恥じぬよう厳選。
唯一無二のマリアージュを堪能できる品をご提供します。
この二人会を通じて、麻布独歩のスタッフ全体が大きな刺激を受け、料理スタイルやサービス面にも新たな扉が開かれることでしょう。
それはまた、2年目を迎えた麻布独歩の次なるステップとなるはず。
この素晴らしきひとときを、ぜひともお愉しみください。

支配人  則松 弘季
ソムリエ  田中 洋充




平野分家 麻布独歩 シェフ山地陽介

1977年生まれ。
98年ホテルオークラ勤務。
02年渡仏し、ポールボキューズ学院(リヨン)卒業。
在学中「アラン・デュカス」「アストランス」(パリ)等にて腕を磨く。
その後帰国し「グループアランデュカス」勤務。
07年寿将氏の元で日本料理を修業した後、再び渡仏。
現在、パリ中心部にあるオテル・ドゥ・クリヨン内「レストラン・アンバサドール」勤務。

Special Thanks
【味の二人会/新たな価値観の創造】

期間
入店
お料理代

8/5(水)、6(木)、7(金)、8(土)
18:00〜20:00 まで
\10,000-
1日20名様限定
ご予約は、TEL 03-6436-0257 まで

   


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