平野寿将  〜Hisama Hirano〜  2003年2月27日更新

みなさまからのご質問に・・・・平野寿将がお答えいたします


Q1:新しいメニューはどんな時にひらめくのですか?

寿将:目の前にいい素材があれば、いくらでも・・・空気を吸っているように自然に、無限大にひらめく。ひと言で言えば、“お告げ”とでも言いましょうか・・・?(笑)


Q2:料理人になったきっかけ、またいつから料理が好きでしたか?

寿将:これといって大きなきっかけはない。他にいくところがなかった、・・・というのもある。料理に興味を持ち始めたのは、5才くらいからかな?


Q3:得意な料理は?

寿将:素材を重ね合わせないのが、俺の料理。例えば大根をひとつ取っても、先端の部分と真ん中の部分では適する調理法が違うんだ。素材を知り尽くすことにより、大根なら大根という1アイテムで、ひとつの料理を作れる、のが俺の強み!


Q4:献立を考える上で気をつけていることは?

寿将:オリジナリティ、自分らしさを大切にすること。また、必然性の中での素材の重ね合わせ。


Q5:家ではどんな料理を食べていますか、またどんな料理を作っていますか?

寿将:家で食べるのはいたってシンプルな和食。料理屋チックなのは、家では食べない。絶対にかかせないのは、味噌汁、大根卸し、魚、緑の野菜、納豆などの豆系。
また、俺が好んで作るのは、パワフル鍋。外では食べられないスペシャルな鍋。


Q6:毎日夕食を楽しく料理する方法は?

寿将:大好きな人と一緒に居ること!好きな人にだったら、毎日の料理つくりだって嫌にならないと思う。だからまず、愛することをおぼえるべき!
そして心がけることは、まかない婦のような気持ちは頭からはずすこと。料理つくりが“作業をする”という肉体的労働力になったら、誰だって嫌になる。作業、ということを頭からはずすと料理つくりはクリエイティブなことなので、クリエーターとして楽しく台所に立てるようになると思うよ。


Q7:自分の料理を食べさせたい人はいますか?

寿将:もちろん!たくさんいる。寿将ファミリーにはみんなに食べさせたい。また、こちらの一方的な好きな人、品格のある人にも食べていただきたい。


Q8:料理をしたくない時はありますか?

寿将:過去にはなかった。今まで嫌な環境で料理を作ったことがないが故に・・・。


Q9:食材を買う時の平野流ポイントを教えてください。

寿将:家庭の中での買い物は、鮮度は勿論のこと、俺は安物は買わない。体に入れるものは、なるたけいいものを買うよう心がけている。
俺は食費をケチってまで欲しいものが世の中にないので、食生活にこそ金をかけたいと思っているし、これが俺の生きる上での絶対的なもの!


Q10:合わないようで実は合う、食材の組み合わせは?

寿将:牛乳と醤油、味噌汁にザーサイ、レバーと刺身、味噌とチーズ・・・などまだまだたくさんある。


Q11:嫌いな(苦手な)食材は?

寿将:日本で当たり前に食べているものの中ではなし。世界を見ればたんぱく質を取る上で、「虫」など生活習慣の違いから苦手と感じるものはあるが・・・。


Q12:普段はどんな格好をしているのですか?

寿将:おしゃれです。着物は着ていません。イタリアチックなちょっと渋めな服が好き!


Q13:リラックス方法はありますか?

寿将:絶えず自分を褒めたおすこと!アーティストって満足度が高いものができた時には、たった一杯の水すら「うまいっ!」と感じるので、それで癒されるのだと思う。作り物の癒しの場所でリラックスすることはないし、癒し系のグッズの持ち合わせもない。


Q14:おすすめのキッチン用品は?

寿将:先の細い盛り付け用の箸、細かく盛り付けができる。また、体のことを考えれば、鉄なべ。


Q15:そろえておくとよい、おすすめの調味料、乾物は?

寿将:鰹節、昆布、煮干しなど。鰹節などは冷凍庫に保存しておくと便利。出汁も全部はじめから取る必要もないが、インスタントの出汁にこれらを少し加えるだけで、ぐっと深みが出る。


Q16:つくっておくと便利なタレ、ソースは?

寿将:照り焼きのタレ、ポン酢(だいだいの絞り汁でつくるポン酢は、つぎ足し作れば一生もの)、変わり醤油(海老の殻を入れてつくる海老醤油だとか・・・)